バイナリーオプションで勝つためのコツは、勝つ可能性の高いポイントのみでトレードをおこなうことです。
勝つ可能性の高いポイントはトレーダーによって異なりますが、誰もが勝ちやすい高勝率ポイントを挙げるならレンジ相場よりトレンド相場ではないでしょうか?
トレンド相場では値動きが大きくなる特徴があるので、エントリーする方向さえ間違えなければ比較的勝ちやすいです。
勝つ可能性の高いところのみでトレードをおこなうということは、それ以外のポイントは全て見送るということになります。
実は、トレードにおいて重要なのは待つという作業であり、待つことができないトレーダーは無駄な取り引きを繰り返し、最終的には自滅していくパターンが非常に多いです。
トレンド相場でのみトレードをおこない、レンジ相場ではしっかり待つという作業の繰り返しが勝率を上げるコツになるのですが、そのためにはレンジ相場とトレンド相場を明確に見分ける必要があります。
トレンド相場、レンジ相場を見分けるために役立つ非常に適した方法の一つとしてダウ理論が挙げられます。
ダウ理論は、レンジ相場とトレンド相場を明確に分ける法則がある上、世界中のトレーダーが注目する指標となりますので、有効に機能することが多く、相場の目線を固める方法として最も適している法則の一つといっても良いでしょう。
そこで今回は、ダウ理論を使ったレンジ相場とトレンド相場の見分け方について解説いたします。
ダウ理論とは?
ダウ理論とは、アメリカ合衆国のジャーナリストであるチャールズ・ダウ氏によって提唱された相場の値動きに関する法則についてまとめた理論のことで、細かく6つの基本法則があります。
2.トレンドには3種類ある
3.主用トレンドは3段階からなる
4.平均は相互に確認されなければならない
5.トレンドは出来高でも確認されなければならない
6.トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する
上記6つの基本法則で構成され、相場の値動きをダウ理論に従って分析することで相場の方向が明確になり、トレードをおこなう際の目線を固定することができます。
ダウ理論を使ってどのように相場を見分けるのか?
レンジ相場とトレンド相場を見分けることに使用する法則は、上記で説明した基本法則の6番目「トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する」になります。
ダウ理論の6法則の中で最もポピュラーなものといえば6番目の法則ですが、この法則を極めるだけでも圧倒的な優位性を手に入れることができるのです。
トレンド状態は明確な転換シグナルがでるまで継続するのですから、シグナルがでるまでは目線を継続しておくということになります。
トレンドを形成する2つの条件
ダウ理論の定義としているトレンド状態の条件について説明いたします。
2.下降トレンドは高値と安値のどちらとも切り下げている状態
トレンドの条件は2種類のみで、チャートを眺めるとその有効性がよくわかります。
レンジ相場はトレンド相場の条件が崩れたときのことで、例えば、上昇トレンド中に高値と安値のどちらかが切り上げないまま反転したらその時点でレンジに入ったと見ることができます。
その後、再度、高値と安値の両方を切り上げた時点でトレンド再開と判断するということです。
ただし、レンジ相場に入ったとしても目線はまだ上方向です。
明確な転換シグナルが発生するまでは目線を変えてはいけないのです。
高値と安値
高値と安値にも重要な意味を持った戻り高値と押し安値というものがあります。
この2つのポイントがダウ理論における明確な転換シグナルとなります。
戻り高値とは、直近の安値を付けるときに起点となった高値のことで、押し安値は直近の高値を付けるときに起点となった安値のことです。
この重要なポイントを超えたときに初めて目線を転換させるということになります。
最も注目される戻り高値と押し安値には多くのストップ注文が並んでいるので、このポイントを超えるとその方向に大きく動くことが予想されます。
相場を見る目線を固定する
トレンドが発生した条件が崩れた状態をレンジ相場に移行したものだと判断しますが、戻り高値、押し安値となるポイントを超えない限り、直前のトレンド方向へ目線を持ち続けます。
戻り高値、押し安値となるポイントを超えた時点で明確な転換シグナルとし目線を逆方向にシフトします。
レンジ相場とトレンド相場での考え方
レンジ相場とトレンド相場を明確に分けることがでたら、相場に合わせた対策をおこなう必要があります。
難しい相場分析ができないのであれば、トレンド相場だけに絞ってトレードをおこなうことが望ましいといえるでしょう。
当然ですが、上位足の環境をしっかり認識することが前提となります。
上位足がトレンド状態ならトレンド方向へ目線を持ち、レンジであればレンジの内側で動くことを想定しておきましょう。
トレンドが発生したら積極的に仕掛け、レンジに入ったらトレンド発生時のために準備をするということが大切です。
それぞれどのように考え行動するべきか解説いたします。
トレンド相場
トレンドが発生している状態では積極的に仕掛けていきますが、有効なエントリーといえば押し目・戻り目を狙うということでしょう。
タイミングの取り方は移動平均線を使ったグランビルの法則や、レジサポラインを引いて戻ってきたところを狙うなど色々な方法がありますが、簡単なことではありませんので、MT4の相場を目視しながら徹底的に経験を積むことをおすすめいたします。
トレンドの条件が崩れた時点でトレードを控えても良いですし、少なくとも明確な転換シグナルとなる戻り高値と押し安値を超える場合はトレードを控えるべきでしょう。
レンジ相場
トレンドの条件が崩れレンジの状態になっていれば、待つという選択のほうが賢明といえるでしょう。
戻り高値と押し安値を超えるまでの目線は直前のトレンド方向へ維持しておき、トレンド再開したときの準備をしておきます。
準備とは、レンジの上下と戻り高値・押し安値にあたるポイントで水平線を引いておくことですが、トレンド方向へ水平線を超えレンジブレイクした場合はトレンド再開とし仕掛けるタイミングを計り、逆に戻り高値・押し安値の水平線を超えた場合にはトレンド転換を想定するということになります。
水平線を超えるまでエントリーはしませんが、トレンド再開の場合にはその後の押し目・戻り目を狙うという戦略は効果的です。
戻り高値・押し安値を超えて逆方向へのトレンドを形成するようであれば、上位足との兼ね合いを見ながらですが押し目・戻り目を狙うという戦略をとっていくことになります。
まとめ
以上、レンジ相場とトレンド相場を見分ける方法とそのときにとるべき対策について解説いたしました。
まずはレンジ相場とトレンド相場をしっかりと見分ける作業が必要となり、その後の状況に応じた対策をとることによって勝率は間違いなく上がってくるでしょう。
どんな相場にもポジションを取るのではなく、リスクの少ないトレンド相場に絞ってトレードをすることが、質の向上につながり資金が増えていくことの近道といえるのではないでしょうか。