バイナリーオプションでよく聞くナンピンってなに?

ナンピンとは「売買戦略」の1つで、使い方次第では毒にも薬にもなるものです。

今回は、バイナリーオプションで使えるナンピン戦略の基本、成功方法、失敗パターンを紹介していきますので、ぜひ今後のトレードの参考にしてみてください。

ナンピンは損失を抑えるための戦略

ナンピン(難平)とは、取引した際、期待どおりの相場が来なかった場合に買い増し、売り増しをすることです。

“難”を”平”たくすると言う漢字からも分かる通り、取引の損失を別の取引の利益で相殺、または、抑えるのが狙いです。

FXなどの相場で言うと未決済取引の損失が膨らんだときに入れる新規取引のことを指します。

ただ、バイナリーオプションの場合は未決済取引の「損失が膨らむ」と言うことはありません。

取引で負けたとしても、エントリーした金額分しか損失がでないからです。

そのため、バイナリーオプションにおけるナンピンは「未決済取引が負けそうな状況になったときに入れる新規取引」と解釈しておいた方が良いと思います。

ナンピンの使い方

では、ナンピンをバイナリーオプションで使用する方法について見ていきましょう。

例として、ペイアウト率1.8倍、5分決済の取引で考えたいと思います。

下記画像をご覧ください。

上昇トレンド

USD/JPY(ドル円)が上昇相場になりました。

5分後にはさらに値は上がると思ったので、USD/JPYが100.00のときに1,000円でHIGHエントリー(①)しました。

ナンピン解説①

しかし、エントリー直後に値は下がり、決済まで残り1分を切って値は99.85付近まで落ちました。

エントリー(①)は負け確定と言った状況なので、1,000円のHIGHエントリー(②)でナンピンします。

ナンピン解説②

5分後、USD/JPYは100.05となったのでエントリー(②)では勝ちましたがエントリー(①)は負けです。

エントリー(①)の損失は1,000円、エントリー(②)の利益は1,000×0.8=800円なので、全体の損失を1,000-800=200円に抑えることができました。

メリット:成功すれば損失を抑えることができる

上記①②のように同じ賭け金でエントリーした場合、成功したときに損失を最小限に抑えることができます。

また、失敗しそうなエントリーよりも賭け金を大きくしてナンピンした場合は、成功したときに利益を出すことも可能です。

デメリット:失敗すると大きな損失に繋がる

ナンピンに失敗すると更なる損失を負うリスクがあります。

ナンピンを入れれば入れるほど自分を追い込むことになるとい言うことです。

また、資金に余裕がないときにナンピンすると、少しのミスですぐに資金が尽きてしまうため、成功させるのであれば資金に余裕が必要になります。

ナンピンの成功に必要なポイント

ナンピンの成功に必要なポイントは以下の2つです。

ポイント① 相場の流れを見極める
ポイント② 計画的な運用

では、ぞれぞれ見ていきましょう。

相場の流れを見極める

まず、本命の取引がなぜ負けそうになっているか把握するところから始めます。

考えられる理由は次の2つです。

A.予想通りの流れの中で一時的な反動が来たから
B.予想と違う方向に流れが来ているから

Aの場合、予想通りの流れが反動後に戻ってくるはずなので、流れが戻ってきたことを確認したらナンピンを入れるチャンスです。

一方、Bの場合はナンピン自体を諦めた方が良いでしょう。

そもそも相場の流れを見誤っているので、上昇圧力が強いのか、下落圧力が強いのか判断できていません。

バイナリーオプションでは、どれだけ値に差がついてもエントリー分の金額しか失わないため、ナンピンで損失を抑えることに躍起になる必要はありません。

潔く諦めることも大切です。

計画的な運用

ナンピンする際、事前に自分のルールを決めておくことが重要です。

・ナンピンを使用する相場パターン
・ナンピンの最大使用回数
・ナンピン失敗時の許容損失額

自分の中でルールを明確に決めて計画的に運用できればナンピン成功率が高まります。

ナンピンを失敗する典型パターン

ナンピンを失敗する典型パターン

ナンピンはいつも成功すると言うものではなく、むしろ失敗する人の方が多いと思います。

ナンピンを使用する際は以下で説明する典型的な失敗パターンをおさえておきましょう。

方向感がない相場で使用する

方向感がない相場でナンピンを連発すると多くの損失リスクを抱えやすくなります。

この点においては、方向感が見えていない状況でも同じことが言えます。

方向感がない相場は、取引量が少ない時間帯や大きなトレンドがひと段落したときに表れます。

そのような状況でバイナリーオプションをする場合は、ナンピンを一切しないほうがいいかもしれません。

無計画なナンピン連発

これはバイナリーオプション初心者にありがちな失敗です。

「ナンピン」の方法を理解したつもりになり、運用の仕方を考えず無計画に使用すれば当然失敗を重ねます。

また、ナンピンに失敗すると負けを取り戻すことに熱くなりすぎてナンピンを連発してしまうこともあります。

計画を立てることは冷静さを保つためにも欠かせないことです。

『無謀なナンピンは命とり』と言うことを忘れないようにしましょう。

ナンピンは初心者が使わないほうがいい?

ナンピンは初心者が使わないほうがいい?

他サイトでは「ナンピンは初心者が使わないほうがいい」「ナンピンは危険」と書かれていますが、確かにリスクが大きい戦略なのでその見解も一理あります。

しかし、バイナリーオプションではFXのような「損失が膨らむ」と言う概念がなく、数秒のズレで勝敗が分かれるものなので、初心者でもナンピンを使ってみる価値はあります。

バイナリーオプションにおいてナンピンは有効な戦略の1つ

バイナリーオプションでは、あと数秒と言うところで値が逆行し、勝てそうだったエントリーで負け、その数秒後に思った通りの方向に値が動くことがよくあります。

「インチキだ!」「操作されている!」と文句を言いたくもなりますが、このような展開は相場の流れに沿ったエントリーができているからこそ起きるものだと捉えても良いでしょう。

ナンピンが失敗するときにこのような展開が多いと思ったら、取引が確定する数秒前に値が逆行したときだけ30秒や1分などの短期トレードでナンピンを入れてみるのも1つの手です。

これは値幅に変わらず勝てば利益が出るバイナリーオプションだからこそできるナンピン戦略といえます。

実際に試してみないと良し悪しが分からない

ナンピンは実戦で試してみないと良し悪しが分からないものです。

ナンピンで余計な損失を負ってしまう人もいれば、ナンピンが性に合っていると言う人もいるかもしれません。

「自分は初心者だから使わないほうがいい」と使う前から決めつけず、何度か実際に試してみましょう。

メリット・デメリットを体感すれば、自分の武器になるかどうかが見えてくると思います。

ナンピンは使い方次第で有効な戦略になる

如何でしたでしょうか。

冒頭で「ナンピンは毒にも薬にもなる」と述べましたが、つまりは正しく使うことができれば損失を抑える有効な戦略になる一方で、間違った使い方をすれば損失をさらに大きくしてしまうものだと言うことです。

相場の流れを読んで、計画的に運用することできれば、ナンピンも十分武器になると思います。

バイナリーオプションサイトの中にはデモプレイができるところもあるので、ナンピン戦略について色々試しながら研究してみてください。

「この情報間違ってない?」「こんな手法もあるよ!」このようなご指摘、ご意見など御座いましたらバイナリーオプション攻略研究室までご連絡下さい。ご指摘を頂いた箇所は次回の更新時に反映、また、ご意見に関しては今後コンテンツを作成する上での参考にさせていただきます。