バイナリーオプションについて検索するとサインツールに出会うことありますよね?
「勝率90%以上!絶対に勝てる驚異のシステム!」
「購入するだけで資金がどんどん増えていきます!」
このような誘い文句を並べるサインツールがほとんどですが、本当に勝てるサインツールなんてあるのでしょうか?
そんなサインツールが出回ってしまうと、世の中お金持ちばかりではありませんか?
今回の記事では、サインツールの全容について詳しく解説していきます。
もしサインツールを過信しすぎてバイナリーオプションで勝てない人は、今回の記事を最後までご覧ください。
相場へのアプローチを見直すキッカケになりますよ。
バイナリーオプションでよく聞くサインツールってなに?
バイナリーオプションや FXを始めたばかりの人は聖杯探しをおこなう傾向にあります。
絶対的に勝てるエントリー手法やサインツールばかりを探し回り、自分のトレードスキルを磨こうとする人が少ないのです。
そもそもサインツールとは、インジケーターと呼ばれる「為替レートのデータをさまざまな計算式で分析したテクニカル指標」を組み合わせたもので、どちらの方向にエントリーすれば有利なのかを教えてくれる補助的なツールになります。
計算式に基づいて「ここで買ってください!」、「ここで売ってください!」と矢印が表示され、エントリータイミングを示しているのです。
インジケーターは相場の流れを把握するために役立つ「トレンド系」、買われ過ぎや売られ過ぎを把握するために役立つ「オシレーター系」の2種類に分かれます。
トレンド系では「移動平均線」や「一目均衡表」などが代表的で、相場の流れやトレンドを把握するのに最適です。
しかしトレンド系のインジケーターは反応が遅いというデメリットもあるため、エントリーチャンスを逃してしまうケースもよく見かけます。
オシレーター系では「ストキャスティクス」や「MACD」が代表的で、相場の強弱を把握するのに最適です。
ただしオシレーター系のインジケーターはトレンド系のインジケーターより反応が早いため、単体で使用するとダマシに遭うことも多く、負け取引になる可能性も高いです。
このようなトレンド系、オシレーター系のインジケーターを組み合わせて、優位性のあるエントリータイミングを教えてくれるのがサインツールになります。
ですがどれだけインジケーターを組み合わせたとしても、勝率90%以上のパフォーマンスになることはまずありえません。
インジケーターは便利な分析ツールですが、「魔法のようなツール」ではないということを認識してください。
バイナリーオプションを始めたばかりの初心者には、簡単に売り買いのタイミングが分かるので魅力的に見えてしまうことでしょう。
テクニカル分析を勉強する必要がなく、サインツールが示す方向に従ってエントリーすれば、勝率90%以上のパフォーマンスが出ると勘違いしているのです。
注意すべき点は、「サインツールとはインジケーターの組み合わせであり、インジケーターはあくまでも優位性がある場面を可視化してくれるツールに過ぎない。」ということ。
つまり高確率で勝てるのではなく、比較的優位性の高い場面を教えてくれるツールなのです。
ましてや勝率90%のサインツールなんてありえません。
相場は常に変化し続けるため「確率論」でアプローチすることが大切です。
相場に確実性を求めてしまう聖杯探しは愚かな行為だと覚えておきましょう。
サインツールの問題点を理解しよう!
サインツールの問題点は、販売業者、使用者の両方にあります。
一体何が問題なのか?
それぞれ詳しく見ていきましょう。
サインツール販売業者の問題点
多くのインジケーターは無料で使用することができます。
その無料で使用できるインジケーターを複数組み合わせ、高額な金額で販売しているのがサインツール販売業者。
ですがサインツールを販売している多くの業者は、バックテストを取っていないケースが目立ちます。
バックテストとは、「サインツールのロジックが過去の相場においてどのくらいの勝率を出せるのか?またどのくらいの収益を出せるのか?」などを検証して数字化すること。
仮にバックテストを取っていたとしても、過去1年から2年分という短期的なバックテストしかおこなっていないケースもあります。
たとえ過去2年間のパフォーマンスが良かったとしても、それ以前の期間でパフォーマンスが低い可能性も考えられますよね?
また勝率90%以上と高勝率をアピールしているサインツールの場合、間違いなくマーチンゲールの使用が前提となっています。
マーチンゲールとは、取引に負けたら次は掛け金を倍にして取引をおこなう「勝つまで倍掛け手法」。
例えば「エントリー金額10,000円で取引をし、負けた場合は次の取引でエントリー金額を20,000円にする。そこでも負け取引になればさらに40,000円・・・」と言ったように金額を倍掛けしていく方法です。
しかしマーチンゲールを用いてしまうと損益分岐点が高くなる他に、資金切れなどで取引を途中で辞めてしまうと多額の損失が出てしまいます。
バイナリーオプション初心者がマーチンゲールを使用した場合、あっという間に資金が底をつくのでオススメしません。
実際サインツールが本当に稼げるツールだとしたら、なぜ業者は多くの人にサインツールを販売するのでしょうか?
業者自身が使用して多額のお金を稼ぐことが可能ですよね?
少し考えれば分かることですが、業者がサインツールを販売する理由は、業者自身がサインツールを使って取引しても儲けが少ない、または勝つことができないからです。
稼げないサインツールを使って勝っているように見せる、また勝率90%以上のパフォーマンスを出せるように演出し、画像編集で結果が出ているように細工することで、投資初心者から100,000円以上もの高額な金額を奪っているのです。
業者にとってはサインツールを使って取引しながら儲けを出すより、バイナリーオプション初心者に高額な金額でサインツールを販売した方が簡単に儲かります。
残念なことに、このような業者が蔓延しているのがバイナリーオプションの世界だと認識してください。
サインツール使用者の問題点
今まで数多くのサインツールで負けてきた人が勘違いしているのは、サインツールが示したポイントの全てを「エントリーポイント」だと誤解している点です。
先ほど説明した通り、過去のデータから比較的優位な場面を可視化してくれるのに役立つサインツールですが、必ず勝てる場面を示しているわけではありません。
計算式に基づいた結果、反転する確率が高いポイントでサインが表示されるのです。
もしサインツールで表示された全てのポイントでエントリーすれば、間違いなくその日中に破産するでしょう。
サインツールはあくまでエントリーする根拠の一つと考え、ライントレードや環境認識と組み合わせて使用するのが無難です。
サインツールはインジケーターの集合体であり、聖杯ではないということを忘れないでください。
バイナリーオプションで高額サインツールに騙されないために
サインツールは基本的にインジケーターの組み合わせで作成されています。
そのため無料で使用できるインジケーターの組み合わせを、100,000円以上するような高額な金額で購入する必要はありません。
どんなに優秀な手法でも一生勝ち続けることは不可能だと断言できます。
なぜなら市場は常に変化するからです。
だからこそ多くの人が勝てずに退場してしまうのがバイナリーオプションの世界。
市場の変化に対応しながらトレード戦略を構築していくことが何よりも重要になります。
自分自身でトレードスキルを向上させていくことが必要不可欠なのではないでしょうか?
既にサインツールを持っている、使っている人は、そこから得られる情報を根拠として活用し、相場に確率論でアプローチする必要があります。
サインツールやインジケーターはあくまで相場分析に役立つ便利なツールであって、万能なツールではないということを認識してください。
まとめ
以上、「バイナリーオプションのサインツールを信用するな!サインツールで勝率90%はありえない!」について解説してきました。
サインツールで負け続けていた人は、サインツールの高勝率を信用するのではなく、誠実に相場にアプローチする必要があると理解できたことでしょう。
あくまでサインツールはエントリー根拠の一つ。
大切なお金をドブに捨てるようなマネはしてはいけません。
またサインツール販売業者は、商品を魅力的に宣伝し多くの人に販売しようとします。
そこまで勝率の高いサインツールなら販売せずに業者自身で使用すれば稼げるはず。
ありえない高勝率に騙されてはいけません。
サインツールに取引を任せるのではなく、自分自身のトレードスキルを磨くことにフォーカスしていきましょう!