バイナリーオプションの攻略で役立つインジケーターの中でも、とくにトレンドを確認する目的で活用されているのがADX。
FXの場合、このあとのレートがどのように推移していくのか確認する際によく用いられますが、バイナリーオプションを攻略する上でも非常に大きな役割を果たします。
ただし他のインジケーターに比べてやや情報が把握しづらいという問題点があるのも事実。
ADXは他のインジケーターよりも特殊な動きをするため、投資初心者の人にとっては見方に慣れるまで時間がかかってしまうんですよね
今回の記事では、ADXを活用したバイナリーオプション攻略法を紹介する他に、ADXを利用して相場の情報をしっかり把握するためのポイントを解説していきます。
より明確にトレンドを把握したいと考えている人はぜひこちらの記事をご覧ください。
インジケーターの中でも独特の線を持つADX
ADXは複数の線を同時に表示させるインジケーターです。
もちろん表示させる線の色は変更できますが、同じ色に設定してしまうと見づらくなってしまうため、初期設定時の3本線は色をそれぞれ変えるように心がけてください。
それではまず3つの線がどのような要素を示しているのか解説していきます。
+DI
まず「+DI」という線について理解しましょう。
この「+DI」という線は買いの強弱を示しています。
この数値が高くなればなるほど強い買いのトレンドが発生していると考え、また数値が低くなっている場合、買いのトレンドは発生していないと考えてください。
目安としては数値が40を超える場合に強いトレンドが発生していると判断します。
一方で数値が20以下の場合、弱いトレンドとして見るか、もしくはトレンドが発生していないと判断します。
「+DI」の数値が高ければ高いほどトレンドが買い方向に向かっていると理解しましょう。
-DI
次に「-DI」を理解しましょう。
「-DI」は「+DI」の逆方向のトレンドを示すための線です。
この数値が大きい場合は売りのトレンドが発生していると考えます。
一方で「-DI」の数値が低い場合は売りのトレンドが発生していないと考えていいでしょう。
「+DI」、「-DI」共に強いトレンドを示していない場合、トレンドそのものが発生していない揉み合いの状態(レンジ相場)だと考えられます。
つまり「+DI」、「-DI」を見ているだけでトレンドの状態が把握できるものと考えてください。
逆にどちらかの線が強く反応しているのならトレンドの状態に入っている、もしくはトレンドの発生が近づいていることになるため、順張りでの取引が狙いやすい傾向にあります。
ADX線
最後に「ADX線」を理解しましょう。
この「ADX線」は「+DI」、「-DI」を合計した総合的な強弱を示すものです。
より具体的に解説すると、「ADX線」の数値が高ければ買いトレンドが強く、逆に「ADX線」の数値が低ければ売りトレンドが強いと判断します。
ただし「ADX線」に強弱がついていない場合、数値は20以下の状態で推移する傾向にあることも覚えておいてください。
またどちらかのトレンドに偏っていた場合、基本的にADX線は強い状態を示します。
どちらにも偏っていない場合は弱い状態が続き、大きな勝負には踏み込みづらい状態となります。
DI線がわかりづらいと考えている人は、ADX線を見ながら今現在の相場がどのような状態なのか判断するのも一つです。
ADX線を使ったトレンドの確認方法をマスターしよう
ADXを利用したトレンドの確認方法ですが、3つの線が交差している状態を中心に判断していきます。
つまりADX線を単独で見る、またDI線の両方を見ながら判断するよりも、すべての線を有効に活用したほうがトレンドを把握しやすいのです。
ADXが上昇している状態でDI線のどちらかが上昇しているのならトレンドが発生していると判断。
具体的にはADX線が上昇している状態で+DI線が上昇しているのなら買いトレンド、-DI線が上昇しているのなら売りトレンドと見極めます。
このように上昇傾向が続いている間はトレンドが継続していると判断しましょう。
一方でADX線が高い状態を維持しているものの、DI線のどちらかが下降している場合、そのトレンドは収束に向かっていることを意味します。
DI線が下降している状態というのは、トレンドが収束に向かいつつ今後上昇する可能性があまりないという状況。
トレンドが変わりつつあるサインだと認識してください。
ADX線が上昇しておらずDI線も動きが鈍くなっている場合はトレンドが発生していないと捉えましょう。
このような場面は取引時にどちらの方向に向かっているのか確認しづらくなっているため、取引のタイミングとしてはかなり難しい傾向にあります。
順張りには向かない相場ですね。
逆張りを仕掛けるにしても今後の値動きをしっかり見極めながら慎重に取引してください。
ADXを利用したバイナリーオプションの攻略法を2つ紹介
取引にADXを利用した場合、トレンドの方向性がわかりやすくなる他に、トレンドが収束する状態を把握しやすくなります。
このトレンドをより明確に把握できるという要素を加えながらバイナリーオプションを攻略していきましょう。
ここからはADXを使ったバイナリーオプションの攻略法について解説していきます。
ADXを短期取引で活用する攻略法
一つ目の攻略法は短期取引をベースとした取引手法です。
ADXは短期取引のトレンドを確認するのに向いているインジケーターのため、トレンド(流れ)に乗った状態で延々と取引を続けることで利益を得られます。
短期取引ですから海外のバイナリーオプション業者を利用しなければいけませんが、短期取引で一気に多くの利益を獲得できるのは魅力的ですよね?
まずトレンドが来るまで様子を見ます。
トレンドが発生していない状態で取引してしまうと失敗する確率が高くなってしまうため注意してください。
ADX線を見ながらトレンドが発生する状況まで待ち続けるのです。
そしてADX線とDI線のどちらかが上昇している状態を確認し、トレンドが発生したところで取引(順張り)を開始します。
順張りで延々と短期取引を続け利益を上げます。
トレンドが発生している状態なら逆張りよりも順張りによる取引が非常に効果的。
バイナリーオプションの短期取引を延々と続け、買いの流れであれば買い、売りの流れであれば売りを続けて利益を出していくのです。
トレンドが終息しそうな状況が生まれるまでは取引を続け最終的に多くの利益を得られるようにしましょう。
トレンドが収束しそうな兆しが見えたら一旦取引は終了となります。
次のトレンドが発生するまで様子を見つつ、二つ目のトレンドが発生したら改めて順張り取引を仕掛けていきましょう。
トレンドが終わるタイミングを狙って逆張り取引
一方でトレンドが終わりそうな状況でもバイナリーオプションは攻略可能です。
ADXはトレンドが終わる状況を確認しやすいため、トレンドの終了タイミングでの逆張りが狙いやすくなります。
ここではトレンドの終息タイミングを狙い逆張りによって利益を得る方法を紹介します。
トレンドが発生している状態からしばらく経過すると、DI線が下降する状態に変わりますよね?
下降しはじめるとトレンドが終わりに向かっていると判断できます。
このタイミングで逆張り取引を開始。
ただしすぐに逆張りでエントリーするのではなく、様子を見ながら逆張りの取引を開始する形となります。
具体的にはDI線が下降して20というラインに近くなったら逆張りでエントリー。
このときADX線も下降しているとエントリー根拠がより強くなります。
30以上に到達している状態で下降していると、本当にトレンドが終了したのか判断しづらいため、取引そのものを失敗する恐れがあるため注意してください。
この点を気をつけながら取引すれば多くの利益を得られますよ。
逆張りを有効活用したいと考えているのなら、トレンドが終わりつつある状態を狙って勝負するといいでしょう。
ADXはバイナリーオプションの攻略に役立つインジケーターです
トレンドを把握しやすく、トレンドの流れを理解した上で勝負することができるインジケーターがADXです。
ADXを使うことでバイナリーオプションの攻略が比較的楽になる他に、短期取引による利益も得られやすくなります。
一方でインジケーターの線が非常に多くなるため、どの線が何を示しているのかしっかり把握しなければなりません。
色分けができる点を考慮し、できる限り自分の把握しやすい色で表示させましょう。
上手く使えばトレンドの流れが変わっていくタイミングでの逆張り、トレンド発生時の順張りで大きな利益を得ることができます。
トレンドの状況を見つつ最適な取引を検討してください。
ADXが示すトレンドの切り替わりや揉み合いに気を付けながら取引するタイミングを考えていきましょう。