バイナリーオプションで取引する場合、理論上の勝率は50%になります。
ですが、50%の勝率では資金を増やすことができません。
そのため、勝率を上げることが重要となります。
勝率を上げるためのカギとなるのは「手法」になるのですが、勝率を上げる手法とは一体どのようなものなのでしょうか。
また、その手法の中に「必ず勝てる聖杯」となりえるものは存在するのでしょうか。
今回はバイナリーオプションで勝つための聖杯について考えてみたいと思います。
バイナリーオプションに聖杯は存在するのか?
まず結論からお伝えしますが、バイナリーオプションに限らず世の中のあらゆる投資において「聖杯は存在しない!」と考えるのが自然でしょう。
投資と言う性質上、全てのリスクを避けて通ることはできません。
ですが、取引するポイントを限定することで長期的に勝つことは十分可能です。
この点がギャンブルと異なるところで「ゼロサムゲーム」と言われる所以(ゆえん)です。
ギャンブル(競馬、パチンコ)の多くは、運営側が参加者の掛け金の中から一定の割合を運営資金として差し引き、残金を勝者に分配するため「運営側が圧倒的に儲かるシステム」となっています。
いわゆる「マイナスサムゲーム」。
運営側が常に優位となり参加者側は利益よりも損失のほうが上回る仕組みです。
ですが投資の場合、証券会社に手数料を支払ったとしてもその割合は極めて小さく、参加者の利益と損失がほぼ同じ「ゼロサムゲーム」と言えます。
常に参加者と対峙することになるバイナリーオプションは、戦略次第で他の人達より優位に取引することが可能になるわけです。
心理状態や精神状態が現れるチャート分析をおこなうことで「相場の方向性」や「通貨の強弱」を掴むことができ、また、参加者のエントリーしそうな位置やロスカットの位置と言った「オーダー」が溜まっていそうな箇所をターゲットとして予測することが可能になります。
確実に勝てる聖杯と呼べる手法は存在しませんが、勝つ確率の高い手法はいくらでも存在します。
ただし、「知り合いから勝てる手法教えてもらった!さっそく試してみよう!」と言ってもそのまま実践できるわけではなく、自分自身で検証を重ね、あらゆる相場に対峙できる経験と実力を身に付けることでようやく実現できるのです。
聖杯とは言えなくても、その手法を努力次第で聖杯に近づけることができるのが投資です。
聖杯探しに労力を使うよりも、勝つための勉強に力を注ぐ方が遥かに効率的だと言うことを覚えておきましょう。
手法を聖杯に近づけるためにおこなうこと
バイナリーオプションにおいて聖杯と言うものは存在しないことは先程も説明しました。
ただし、自分なりの聖杯とも言える必勝パターンを身につけることで、生涯に渡り勝ち続けることができる大きな武器になります。
必勝パターンを身につけることは、勝ち組トレーダーから教わればすぐに身につく、勝てるようになると言った単純なことではありません。
これはアスリートと似ている部分でもあります。
素人が、ウサイン・ボルトに走り方を教わってすぐに世界と戦えるスピードを手に入れることができるかと言えばそうではありません。
スピードを出すために必要となる動作が自然に発揮できるまで練習を重ねる必要があります。
トレーダーも同様で、勝つために勝ち組トレーダーから学ぶことはもちろん近道ではありますが、実はそこがスタートラインで、そこからどう頑張るのかが勝負のカギになります。
勝ちやすいチャートパターンが現れたとき自然に体が反応するまで検証を重ね、その勝ちやすいパターンを自分自身にしっかり落とし込むことが重要な作業となるのです。
同じチャート画面を見ていても勝つ人と負ける人に分かれます。
今現在のチャートに対し、どのような根拠を見い出しているかによって「買い」、「売り」の判断をおこないますが、エントリーする際の根拠となる分析は人それぞれ違います。
相場において、読みが外れる、簡単に根拠が崩れると言ったことはよくあります。
そこで一喜一憂していてはトレードになりません。
優位性のある根拠であることが分かっていたら粛々と次のトレードに目が向いていきます。
この優位性こそが検証によって得ることのできる必勝パターンで自分なりの聖杯ともなるのです。
ではどのように自分なりの聖杯を見つけていけばよいのでしょうか。
得意な相場を分析する
相場の動きは誰にも分からないため決めつけることはできませんが、過去チャートからの習性を利用して予測することは可能です。
しかし、全ての動きに対して行動を起こす必要はなく、自分の得意な相場に対してのみ売買を検討することが重要です。
まずは、どのような相場を得意としているのか考えてみましょう。
相場には大きく「トレンド」と「レンジ」に分けることができます。
トレンド相場が得意であれば、順張りで「押し目買い」や「戻り売り」のタイミングを狙い、レンジ相場が得意であれば、逆張りで節目となる「サポートやレジスタンスでの反転するタイミング」を狙うことになるでしょう。
大きく見れば「順張り」か「逆張り」で戦略を練ることが一つの方法となります。
得意な相場に特化して検証を重ねる
順張りが得意であれば順張りに適した方法でのエントリーをおこないますが、その場合、トレンド状態であるかを的確に判断し押し目買いや戻り売りを狙います。
その場合、テクニカル指標などを利用したチャート分析を根拠とし、押し目、戻り目のタイミングを取る練習をひたすらおこないます。
逆張りが得意であれば逆張りに適した方法でエントリーをおこないますが、レンジ状態であることを的確に判断し、サポートやレジスタンス、あるいはボリンジャーバンドの±2σバンタッチなどを根拠として反転を狙います。
この場合も反転するタイミングを計るためにひたすら練習をおこないます。
得意な相場における必勝パターンを完璧に身につけることができたのなら、それは勝つための条件を十分満たしていると言えるでしょう。
練習と検証を重ねることが必勝パターンを身につけることに繋がり、さらには相場に対峙するための自信と確証を得ることにもなります。
得意な相場だけで取引をおこない、苦手な相場では取引しない。
待つことも戦略となることを覚えておいて下さい。
まとめ
バイナリーオプションに聖杯は存在しませんが勝つことはできます。
しかし、勝つためには努力することが必要不可欠であることを忘れないで下さい。
アスリートが世界と戦うためにストイックなトレーニングを自分自身に課しているのと同様に、世界中のトレーダーがひしめき合う相場に対峙するためには、相応のトレーニングをおこない、ストロングポイントを持って戦わなければいけません。
聖杯探しに無駄な労力を使うよりトレードのスキルアップに繋がる勉強に力を注ぐ方がよっぽど有意義ですよ。