バイナリーオプション業者は国内業者と海外業者に分かれますが、その特徴は大きく異なるものになります。
国内のバイナリーオプションにおいては2013年に内閣府令による規制がおこなわれ、取引に一定の制限が設けられました。
以前は国内業者と海外業者で取引方法に差は無かったのですが、この規制によって国内業者と海外業者の取引方法が大幅に異なる仕組みとなってしまったのです。
国内業者は規制を受けた結果、参加者にとってデメリットが多くなったと言う意見もあります。
では、国内業者と海外業者を比較した際、どのような点が不利になるのか具体的に見ていきましょう。
取引時間の違い
バイナリーオプションでの取引は、エントリー後に特定の判定時間が経過した時点でレートが上がっているか下がっているかを予測し、当たっていれば勝ち、外れていれば負けとなります。
判定時間においては下記の通り海外業者と国内業者で違うと言うことが大きな特徴です。
30秒、1分、2分、5分、15分、1時間、2時間などで選択
原則2時間ごとに固定となるが1分前までなら途中からの取引も可能
海外業者は取引時間を短く設定できるため、回数制限なく取引が可能となり、チャンスは無限にあると言うことになります。
短期での予測となるためチャート分析しやすく、要人発言や経済指数の発表など大きく相場を動かす要因に対処しやすいです。
国内業者は判定時刻が予め2時間に設定されているため取引回数が最大12回となり、チャンスは非常に少なくなります。
判定時間直前を狙ってエントリーをするとチャートも読みやすいですが、勝ちやすい状況にあるとは限らないことや、チャンスが1日の中で12回と限られているため、狙ったポイントで実際に取引できるのかと言えば正直難しいです。
チャートが大きく動く時間帯に入ると値動きが上下に激しく変動することもあるため予測が難しくなります。
取引ルールの違い
バイナリーオプションでの取引におけるルールについて、海外業者では、エントリーした時点から判定時間に達した時点でレートが上がっているか下がっているかを判断するハイアンドロー取引であることに対し、国内業者はエントリーした時点から判定時刻に達した時点で上がっているか下がっているか、さらに、どの程度レートが動いているかと言う判定も必要なラダー取引が主流となっています。
どのレート幅に収まるかによってペイアウト率(予測が当たった場合に投資した金額に対して受け取ることができる割合)は変化し、難易度に応じて倍率は高くなりますが、海外業者と比較すると非常に複雑化しています。
したがって、海外業者は単純な2択で予測しやすく、国内業者は細かな予測が必要となるため難易度が高いと言う特徴になります。
通貨ペアの違い
バイナリーオプションでの取引が可能な通貨ペアの数においても海外業者と国内業者で大きな違いがあります。
海外業者は業者毎に変わりますが、多いところで30種類以上の通貨ペアを取り扱っていることに対し、国内業者では多くても10通貨ペアに満たないと言うのが現状です。
通貨ペアの多いメリットとして、得意なチャートパターンで取引したい場合、チャンスが訪れるまで待つ必要がありますが、通貨ペアが多いと選択の幅が広がり、有利な状況下で取引ができる可能性が高まります。
取引に有利なのは海外業者
バイナリーオプションで取引をする上で、国内業者と海外業者を比較し、海外業者の方が有利な点が多いと言うことについて解説してきました。
海外業者は短期取引でチャート分析による戦略を立てやすいと言う点から、国内業者と比較した際、取引において有利に働く部分が多いと言えるでしょう。
取引時間が選択できる、回数制限がないことから、取引をコントロールする意味では海外業者の方が非常に有利です。
取引には「買う」「売る」「待つ」と3つの行動パターンがあります。
自分の得意なチャートパターンが出現したときにだけ「買う」「売る」の行動を起こし、それ以外はひたすら「待つ」と言う行動をしっかりとコントロールしなくてはいけません。
根拠のない取引を繰り返しても勝率は50%が限界です。
これは「大数の法則」と言って、例えばですが、コインを投げて表と裏の出る割合を計算したとき、数を重ねる毎に50%に収束していくと言うものです。
バイナリーオプションは勝率によって資産の増減が左右されますが、50%の勝率では資産が増えることはありません。
勝てる根拠のあるチャートパターンを見極めることが重要となり、それによって「買う」「売る」「待つ」と言った行動をコントロールする必要があるのです。
これはチャンスが限定された環境下で発揮することは非常に難しく、根拠のある取引をより多く繰り返す中で勝率を50%以上に高める作業が必須となります。
バイナリーオプションで勝つためには、間違いなく取引において有利な海外業者がおすすめです。
国内業者のメリットを紹介
最後に国内業者で口座開設するメリットについても記載しておきます。
バイナリーオプションの国内業者は金融庁に認可された業者しか存在しないため、全ての業者において信託保全が義務付けられていることから、業者に何かしらのトラブルが起こったとしても預けたお金は守られます。
また、入金や出金の手続きがスピーディーであることが大きなメリットです。
海外業者では、出金に関して最低出金額が設定されていたり、国際送金のため時間が掛かったりなど、ある程度の制限が設けられています。
また、国内業者は投資家を守る体制が非常に優れていると言った安心感もありますね。
まとめ
バイナリーオプションを取引する上で、勝つための戦略が立てやすいのは間違いなく海外業者です。
資産を増やすためには取引で勝たなくてはいけませんが、バイナリーオプションでは特に勝率を高めることが必須です。
自分の得意なチャートパターンを見つけ、エントリーまでの根拠をしっかりルール化することで優位性の高い取引を実現することが可能となりますが、海外業者は、チャート分析しやすい環境にあることから、取引において有利に働くケースが多くなります。
バイナリーオプション業者の選択は資産形成を左右する要素の一つなので、しっかりと検討した上で慎重に決めることをおすすめします。