バイナリーオプションで取引する上でテクニカル分析を欠かすことはできません。
そもそも、バイナリーオプションに限らず投資の世界において相場分析をおこなうことは必須です。
何も分析することなく取引する行為は、武器を持たずに戦場へ出向くことと同じで非常に危険です。
相場分析にはファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の2種類があり、そのどちらも有効ではあるのですが、短期取引が中心のバイナリーオプションではテクニカル分析が機能しやすいため活用することをおすすめします。
そこで今回は、テクニカル分析とはどのようなものなのか、また、どのような種類があるのか詳しく解説していきたいと思います。
テクニカル分析とは?
テクニカル分析とは、過去の値動きを基にしたデータから未来の値動きを予測するための分析方法です。
テクニカル指標を用いた分析やロウソク足のプライスアクションを見て分析するなど、分析方法にも多くの種類が存在します。
主に、過去のデータからパターンを割り出し、その後、現れやすい動きに結びつけてエントリー、又は、決済判断をします。
相場の分析方法は、インターネットが存在しない古い時代から多くのトレーダーによって確立されており、脈々と受け継がれているものです。
テクニカル分析の種類
テクニカル分析には多くの種類があり、その分析方法は無限です。
ただし、一つ言えることは、多くのトレーダーが意識するテクニカルとして認知されていなければ意味がないと言うことです。
相場が動くポイントは参加者のオーダーが多く溜まっているところなので、買い勢力と売り勢力が激しく戦うポイントにもなります。
最終的に数が多い勢力が勝つ訳ですが、抵抗が強い場合には反発し、抜けるとロスカットを巻き込んで一気に大きく走り出すポイントとして機能します。
反応が起こりやすい場所を示すテクニカルは非常に効果が高く、分析することで売買の判断とすることが可能になります。
それでは、テクニカル分析の種類にはどのようなものがあるのか見てみましょう。
テクニカル指標を用いた分析
テクニカル指標には多くの種類がありますが、大きく分けるとトレンド系、オシレーター系の2種類になります。
トレンド系のテクニカル指標は、相場の方向性を探る指標として効果的とされており、一定の方向に向かって伸びていくときはトレンド状態と判断することができるものです。
トレンド状態と判断することができれば、「押し目買い」や「戻り売り」などの戦略でエントリーすることができますが、エントリーするタイミングを計るときにも利用することができます。
代表的なトレンド系のテクニカル指標は、移動平均線、一目均衡表、ボリンジャーバンドなどです。
オシレーター系のテクニカル指標は、現在のレートが買われ過ぎ、売られ過ぎなどの行き過ぎた状態にあるかを判断するための指標になります。
主に、一定に割合に達したときは行き過ぎと判断し、反転が近いシグナルとして使われます。
代表的なオシレーター系のテクニカル指標は、ストキャスティクス、RSI、RCIなどです。
多くのトレーダーがトレンド系やオシレーター系などのテクニカル指標を組み合わせ、複数のフィルターをかけた分析をおこない、自分の中でエントリー水準をルール化し使用しています。
チャートパターンを用いた分析
チャートには、トレーダーの欲や恐怖など、人間の心理が形となって現れると言われています。
ロウソク足が作る形状を見ることで、その後、どのような値動きをするのか予測するもので、実際、高確率で機能するチャートパターンも数多くあり、機能するパターンの出現だけを待って取引したとしても絶大な効果を発揮するでしょう。
代表的なチャートパターンは、Wトップ、Wボトム、ヘッドアンドショルダー、フラッグ、ペナントなどです。
ラインを用いた分析
トレーダーが意識するポイントとして高値、安値は外せません。
また、高値、安値で値動きが何度も止まっている場合は非常に強い抵抗として機能します。
サポートやレジスタンスと呼ばれ、売買のオーダーが数多く溜まるポイントになります。
買いと売りが拮抗するため、そのポイントを抜けた場合、値が大きく動くことが予想されます。
その位置に水平線を引くことで、反転が起こりやすいポイントとして常に意識することができ、また、エントリー水準の一つとしても機能します。
プライスアクションを用いた分析
一つの、あるいは、複数のロウソク足が作る形状、パターンから、その後の動きを判断する分析方法です。
ロウソク足が作られる過程から市場心理を読み解くため、インジケーターを利用するよりもスピードを求めた分析が可能であることが特徴です。
ロウソク足は、その期間における始値・終値・高値・安値など、値動きの情報が一目で分かるように作られています。
そのため、ロウソク足の動きを読み解くことで、参加者の欲や恐怖などの心理状況を把握することができます。
代表的なプライスアクションとしては、インサイドバー、アウトサイドバー、ピンバー、2バーリバーサルなどです。
ダウ理論
テクニカル分析の基本となるものがダウ理論です。
あらゆるテクニカルのベースとなっているもので、ダウ理論を理解しているかしていないかによって、トレードの精度に大きな差が生まれます。
ダウ理論は6つの基本法則から構成されており、全てにおいて意味が深く、ダウ理論を理解していくことで相場の本質が見えてくることは間違いありません。
大きなメリットとして、相場の方向性が明確に分かると言うことが挙げられます。
目線をしっかりと固定することができるので、ノイズに惑わされなくなり、一定方向のみに仕掛けていく戦略が可能となります。
テクニカル分析の基本になるトレンドレンジの判断、方向性の確立はダウ理論を使うだけで明確になるため、取引の際にはぜひ取り入れることをおすすめします。
まとめ
テクニカル分析について解説してきましたが、今回、紹介した分析方法以外にも数多くの分析方法が存在します。
バイナリーオプション取引では、テクニカル分析が大いに機能するため、取引をおこなう際は、自分自身の使いやすいテクニカル分析でおこなうと良いでしょう。
また、テクニカル分析をおこなう場合、手法を何パターンか用意しておくことが賢明です。
いつもは効果的なテクニカル指標でも相場によっては全く機能しないときがあり、そのような場合は分析方法を変える、もしくは、エントリーを見送ることが賢明です。
全ての相場に通用するテクニカル指標は存在しないと言うことを理解した上で有効活用しましょう。