バイナリーオプションはFXと同様に人気の高い外国為替取引です。
ただし、値動きを予測しながら利益を増やすことを目的とする取り引きと言う意味では同じなのですが、取引方法などの特徴は異なる点が多くあります。
それぞれの特徴を理解した戦略を持つことで攻略の糸口は見えてくるかもしれません。
バイナリーオプションとFXにはどのような違いがあるのか詳しく説明させて頂きます。
バイナリーオプションの特徴
バイナリーオプションで取り引きする前に、特徴を理解しておくことで対策も変わります。
バイナリーオプションの持つ特徴について細かく解説いたします。
取引時間に期限がある
バイナリーオプションは一定の時間の中で為替レートが上がるか下がるかを予想し、判定時刻の予想が当たれば利益となり、外れたら損失になるというシステムです。
業者ごとに異なりますが設定時間が決まっており、勝ち負けに関係なく判定時刻を経過した時点で自動的に決済されるか、あるいは判定時刻前で途中清算をすることも可能です。
取引時間に期限があり短い時間で決着するという点がバイナリーオプションの最大の特徴ともいえ、限定された時間の中での駆け引きも醍醐味の一つとなります。
また、海外業者と国内業者では時間に関するルールが異なり、海外業者の場合はエントリーした時間を起点として○秒~○分後の判定時間に到達した時点で上がっているか下がっているかで決定とすることに対し、国内業者の場合は判定時刻があらかじめ設定されており、その時刻に到達した時点で注文時に選択した判定レートよりも上がっているか下がっているかで決定するという違いがあります。
少額からの取引が可能
バイナリーオプションでは、FXの特徴でもある資金の倍掛けで取り引きができるレバレッジを利用することはできません。
そのため、損失を出した場合でも投資金以上に負けるということがないため、リスクを限定することができます。
レバレッジを利用できないからといって多額の投資金が必要というわけではなく、最低入金額などの規制はありますが100円程度から取り引きをおこなえます。
また、戦略しだいではローリスク、ハイリターンを狙うことも可能です。
勝った場合の利益額が明確
バイナリーオプションは、注文時に勝った場合の利益額が明確にわかります。
負けた場合は投資した金額分を没収されるだけなので、リスクリワードを注文時に把握することができるため、自分の取り引きを分析しやすく計画性を持つことができます。
動きが弱い相場でも勝つことができる
バイナリーオプションは、判定時刻までに為替レートが上がるか下がるかを予想する取り引きなので、それが100pipsでも1pipsでも同じです。
たとえ少しでも予想通りの結果であれば利益となり資金が増えることになります。
FXの特徴
FXを取引する上でどのような特徴があるのか、バイナリーオプションと比較しながら解説いたします。
バイナリーオプションとFXにはどのような違いがあるのかしっかり理解しましょう。
取引時間に制限がない
FXはバイナリーオプションとは違い、時間に制限なくポジションを持ち続けることができます。
利益が出ている状態であれば、そのまま利益を伸ばすことができるため、大きなリターンを狙うことが可能です。
為替レートが自分の予想と逆に動いた場合は損失も増え続けていきますが、損切を設定することでリスクを制限することができます。
また、好きな時間に自由なタイミングで参加することができ、スキャルピングのような短期取引からデイトレードやスイングトレードなどの戦略を持ったトレードをおこなうこともできます。
少額からの取引が可能
FXは、業者次第で少ない通貨単位での取引が可能となるため、バイナリーオプション同様に少額から始めることができますが、FX会社毎に口座維持率が決められており、口座に入っている資金から含み損が一定の割合に達した場合、強制的にロスカットされるため、余剰金がある程度必要になります。
FXはレバレッジを利用した取り引きが可能なので、少ない資金でハイリターンを狙える反面、リスクも大きくなるため注意が必要です。
利益額も損失額もコントロール可能
FXの利益額や損失額はバイナリーオプションのように限定されたものではなく、自分で設定しながらコントロールすることができます。
注文時にどの程度の動きがあるのか予測しておき、利確や損切の位置に注文を出しておくことでリスクとリワードを決定できます。
また、損切だけを設定して利益だけを伸ばすと言ったことも可能なため、推奨はできませんが損失を先延ばしにする塩漬け状態にすることも可能です。
相場の状況に応じたトレードができるという点においては、経験が豊富であるほど実力が反映される結果になります。
動きが弱い相場では利益が出にくい
FXでは、注文時と決済時の価格差の大きさがそのまま利益額や損失額となります。
値動きが悪く狭いレンジ内をうろうろしているような相場においては、多くの利益を望むことができないばかりか、一時的な動きに対しロスカットされるというケースも多くあります。
相場の動きはトレンド状態よりもレンジ状態であることが多くなるため、トレンドが発生したところを狙う戦略がカギとなります。
動きの弱い相場においては、大きな利益が望めないことや、リスクリワードの面でも条件が良い場所にはなりにくいため、待ちと言う判断をすることが賢明でしょう。
バイナリーオプションとFXの違いと戦略
バイナリーオプションとFXの最も大きな違いは時間が限定されているかいないかということで、上がるか下がるかという点においてはどちらも同じです。
戦略としては、バイナリーオプションとFXのどちらにしても優位性のあるエントリーをすることにあります。
優位性のあるエントリーとは、テクニカル的に優位であることを根拠としてポジションを取っていくということになりますが、明確なルールのもとにエントリーに繋げていかなければいけません。
FXの場合は勝率が低くてもリスクリワードの良いトレードを継続することで、トータルで利益になるということは可能ですが、バイナリーオプションについては勝率を上げることに注目しなくてはいけません。
そのため「上に動きそう」などの曖昧な判断基準ではなく、テクニカル指標の優位性を根拠とした判断基準を確立することが勝率を上げる近道となります。
バイナリーオプションやFXのどちらにもいえることですが、優位性の高いルールを作り、ブレることなく一貫してルールに従ったエントリーをし続けることがトータルで勝つために必要です。
まとめ
バイナリーオプションとFXの違いについて解説いたしましたが、取引方法に違いはあってもレートの動きを予測するためには優位性のある根拠に頼るべきであるという点においては一致します。
明確なルール作りをする上で必要なことは、優位性の確証を得るために検証を重ねること、決めたルールを一貫して続けることです。
バイナリーオプションやFXの取引においては、できるだけ早い段階でルールを確立して相場に臨むことをおすすめいたします。